↓怖い怖い。
先日、病院からのご紹介で依頼となった方。
ご自身で1年前に手続きをしようとしたけれど、
一度は納付要件○と言われ書類一式を渡されたが、
書類を揃えた後、請求する時に納付2月不足×と言われ、
結局請求できなかったという。
病院のワーカーさんが非常にしっかりした方で、
自治体や年金機構にも働きかけたがだめだったそう。
そこでご相談となった。
どう見ても簡単には行かないケースだけれど、
やはりこうしたものこそ社労士がやらなければいけないと思う。
ここでボクらが諦めれば、もう永久に受給権は得られない。
既に受診状況等証明書は手元にあるので、
念のため初診日から計算。
スタッフ「あれ、これ納付満たしてるんじゃないですか」
白木「うそ?そんなことは・・・あれ、これ満たしてるんじゃね」
坂田「そんなことだいだろ・・・年金事務所が蹴ったんだから。
・・・あれ、満たしてる?」
一同沈黙。これは年金事務所に確認しよう。
某街角「うーん、これは満たしてますね」
スタッフ「でも、ある年金事務所が請求を断ってるので。
念のため確認してもらえませんか」
某街角「じゃあ年金事務所(蹴った事務所とは別)で
一緒に計算してもらいましょう」
しばし待って・・・。
年金事務所「足りてます」
すぐに蹴った年金事務所へTEL。
今までの経緯を全て話して
「他の年金事務所では○と言われている」
「ウチも○だと思う。再度確認してもらえませんか」と依頼。
TELから3時間ほど経過して折り返し。
・・・やはり足りているとのことだった。
初診月時点で3分の2要件をぴったり(!)で満たしていて、
この方には20歳前に厚年加入期間がある。
請求時の計算でその期間を入れなかったんじゃないかな・・・。
もしくは単純な数え間違い。
今後はブロック本部と対応を協議するとのこと。
もしこのままいけば行政の瑕疵に当たる。
そのため認められれば請求日が遡って手続きできると思うけれど、
その場合も確認作業にかなり時間がかかる。
怖いのは「行政は間違える」という観点からアプローチしたのは、
ウチの事務所だけだった、ということだ。
もちろんウチだって「念のため」という確認作業だった。
自治体も年金事務所が間違えるとは思わないし、
年金機構がダメならダメです、と言わざるを得ないだろう。
もちろん病院のワーカーさんもここまでは無理だと思う。
これは責められない。
ただ、行政も運用しているのは人間だ。
間違えることはありえるし、こういう地道な確認が、
功を奏することもあるのだと改めて思う。
しかし今回はご相談になったっから良かったけれど・・・
このままスルーしてたらと思うと本当に怖い。