2017/12/04

処分取消に至るまで。

Pocket

↓何度受けても取消はしびれます。

月初は再審査請求の結果、
裁決書が社会保険審査会から届く時期です。

ウチは給料日が25日なのですが、それを払い終わると、

「あー、そろそろ届くなあ」
「絶対認められるはずんだよなあ」と何回も思い、
ソワソワし始めます。

再審査請求には公開審理というものがあって、
毎月のように厚生労働省に行っているわけですが、
直近2回は処分変更(主張が認められた)になったこともあり、
今回も良い結果になるはず・・・!と思っていました。

相変わらず、障害年金は初診日認定の問題が大きいです。
ウチで不支給を受けるもののほとんどは、初診日が問題になっています。

個人的に、初診日については早くから取り組んでいましたから、
「再審査まで行ったら認められる可能性はあります」
ということでお受けすることが多く(2年コース)、
裁定請求で不支給というのは十分起こり得ます。

今回の裁決はそんなケースでした。

自身で障害厚生年金を請求したものの、
①20歳前の関連傷病が初診と認定され、
20歳前の障害基礎年金に切り替えたものの、
②今度は初診の証明が取れず、
結果、初診日不明で却下されたものです。

ご面談時にお話を聞いて、当初の請求通り
厚生年金でいけるのではないかと思いました。
ただ裁定請求で却下されている以上、
再審査請求まで考えてください、とお話ししました。

これが平成27年6月のことです。

認定調書を取ったところ、
「申出のあった初診日は認められない」というハンコがあり、
「裏付けとなる資料が乏しいため」とされています。うーん。

この場合、考えられる請求は2通りです。
1.初診日を20歳前として障害基礎年金で請求する
2.20歳前の傷病と請求傷病(厚年期間中)の相当因果関係
 (または同一傷病の可能性)を否定して、障害厚生年金で請求する
 
1は資料もなく厳しいこともあり、
また病気間の因果関係にも疑問があったことから2を選択しました。

裁定請求は想像通り撃沈。
厚生年金期間中の初診日とは認められないとのこと。

医師の意見書、医学的な資料、病院の紹介、
もろもろを揃えて審査請求。

審査請求もあっさり撃沈。
何せ審査請求で処分変更がかからない場合、
認められるのは1%しかありません

今回処分変更はかかりませんでした。

再審査請求までいけば、裁決で2割程度は
統計でも認められていることが明らかです。
ただしくどいですが、裁決までいくと
裁定請求からは2年くらいかかります。

公開審理では、保険者は20歳前の傷病は、
厚年期間中の傷病の前駆症状である、したがって
初診日は20歳前にあると主張しました。

こちらからはその場で、その前駆症状を出す請求傷病は、
どの程度の割合あるのか、という質問をしました。
「非常に少ない」との回答でした。

結果、裁決では「前駆症状と認めるのは困難」とのことで、
めでたく処分取消となり、厚生年金期間中の
初診日が認められました。。。

ここまで長い、長いよ。

結局は最初の請求の初診日で認められているわけですが、
やはり今回のようなケースはご自身でやるのは難しいです。
ウチも裁定請求では認められなかったわけで・・・。

そして、ここまでやらないと受給できないというのは、
障害給付としてはかなり厳しいのではないかな、と思います。

Pocket

カテゴリー: 障害年金。

2017/11/20

健康診断を受けてきました。

Pocket

↓結構きれいでいいんですけどね。

今月は当社の定期健診がありまして、
身体計測や恒例の胃カメラをやってきました。

胃カメラはですねー、苦手なんです・・・。

鼻からできるところを見つけてそこで受けているんですけど、
確かに口からよりは楽!
でもキツイのは変わらない!心理的にも。

白木くんは「鼻が狭いねー」と言われたらしく、
かなり激痛だった様子です。
「次は意識落としてくれるところ行こ!」と言っています。

確かに気持ちはわかる。
バリウムも選択できるんですが、あれはあれでね・・・。
どうせだったら胃カメラの方がいいかな、と。

去年か一昨年に大腸カメラもやったんですけど、
やってる瞬間はそっちの方が断然楽ですね。
下剤飲むのは辛いですが・・・。

結果票はこれからですけど、とりあえず胃カメラは
問題なかったみたいなので良かったです☆

Pocket

カテゴリー: そこはかとない話

2017/11/08

障害年金にどっぷり。

Pocket

先週の金曜日は障害年金の勉強会をハシゴしてました。

最初は上智大学で、現在訴訟中の件について
弁護士さんと大学教授など研究者の方などとの勉強。
訴訟にとどまらず、立法論や制度についての討論でした。

社労士は2名しかいなくて肩身が狭い。。。
そしてちょっと次元が違くてキツイ。。。

障害年金実務というより、やはり研究に近いですね。
診断書の日付が合ってない、障害の程度がー、とかよりも
もっと根幹の部分になってきます。

結局突き詰めると、「障害とは何か」
というところに行きつくのだなと。
普段どれだけ自分の考えが足りていないかを
思い知る機会でした、はい。

この勉強会、もう一方の社労士さん(安部さん)が大きな勉強会で
「訴訟を考えている社労士は参加できますので声かけてください」
と言ったところ、誰からも声がかからなかったそうです。
それはハードルが高すぎる・・・笑

ただ最近では訴訟に補佐人として関与する社労士もチラホラいて、
そういう域に達してきたのだなあと思います。
それだけ解決しないことが増えている、ということですね。

その後は東京駅の会議室に移動して再審査請求の研究会です。
こちらも少人数でそれぞれが抱えている件について、
どのように進めていけばいいか、討議する会です。

「それすごいな!」っていうことが多くて、楽しい会です笑
今回は懇親会もあって、3時間の障害年金トーク。
みんないろいろ溜まってるな、と思いましたね。

どっぷり障害年金漬けの一日でした。

Pocket