2018/03/28
補佐人業務終了。
今月、今までで一番長い事案が完了しました。
実にご依頼いただいたのは2013年の2月です。
5年です。5年かかりました。。。
この方は知的、発達の方なのですが、
お母さまが請求されて、診断書は非常に重いのに不支給。
その審査請求から受任→再審査請求
2014年再請求
2015年再々請求→審査請求→再審査請求→この処分に訴訟提起
2017年再々々請求、というような過程をたどりました。
20歳前傷病なので、争点は純粋に障害の程度です。
それも診断書が重いのに認められない。
もうこうした場合はどうしたらいいんでしょうねえ。。。
障害認定基準では、就労しているからといって、
直ちに日常生活能力が向上したと捉えてはいけないって書いてあり、
また再審査請求では「総合的に勘案して」不支給というんですけど、
どう見ても労働以外に加味することって書いてないんですよね。
再審査請求の段階で既に会社から意見書をいただいたり、
というのはしていました。
なぜ頑固なまでにこの方が認められなかったのか、
今でも本当に不思議です。
そしてこれは誰にでも起こりうることなのです。
他の知的・発達の方に対する悪しき前例になってはいけない!
というお母さまの強い思いもあり、訴訟に移行しました。
障害年金法研究会でお世話になっている
関哉弁護士に代理人となっていただき、
ボクは補佐人として出廷しました。(特に発言機会はなし)
訴訟を進めている中で等級判定のガイドラインが出て、
もう一度請求してみようということになりました。
認められれば訴訟にも良い影響がある、との見立てでした。
その結果、そちらが先に障害基礎年金2級として認められました。
これは大きな驚きでした。何せ診断書も何も変わっていないのです。
当然、これらの診断書と年金証書についても裁判所へ提出します。
すると、なんということでしょう。
その次の期日において、国は争いから下り、
処分を変更すると言いました。
今年に入ってこれらの年金が無事に入金され、
5年に渡った障害年金請求が完了したのでした。